おうち英語に取り組んでいるなかで、洋書を買ったり借りたりする時、こんな風に悩むことはありませんか。

名作の英語絵本を読み聞かせしたいけど、どういう基準で探せばいいかわからない。

英語圏の子たちにも人気の絵本を読み聞かせしたいな。
そんな方々はぜひこの記事を読んで、簡単に名作洋書絵本を見つけられるようになってください。
ますます英語絵本選び、英語絵本の読み聞かせが楽しくなりますよ。
- 名作洋書絵本の見つけ方
- コールデコット賞の概要
- おすすめコールデコット賞受賞作品
名作絵本の探し方・見つけ方

絵本探しに迷ったときは「名作」から選ぶと良いですね。
良質な絵本に触れる事が、自然にネイティブの表現を習得していく秘訣です。
名作絵本選びのポイント
- ロングセラーから選ぶ
- 受賞作品から選ぶ

これは、日本語の絵本の場合も同じです。
それぞれさらに詳しく見ていきます。
ロングセラーから選ぶ

名作絵本を読みたい場合、ロングセラーから選ぶのがひとつの方法です。
出版から25年~30年以上経過している絵本を選ぶことがポイントです。
出版から25年~30年以上経過している本は、親が子供だった時代から読み継がれているということになります。

50年~60年以上経過している本は、祖父母が子供だった時代から読み継がれている本だね!!
日本語の絵本では、本の最終ページに出版年が記載されていることが多いですが、洋書の場合は本の最初のページに記載されていることが多いです。
最初のページになければ、最後のページや背表紙も確認してみてください。
【First Publish】に記載されているのが出版年になります。
出版年を確認してみて、25年以上経過しているものを選べば、多くの方が読んできた名作絵本を選ぶことができます。
受賞作品から選ぶ

絵本には、専門家たちが評価した絵本に贈られる賞があり、特に「世界三大絵本賞」と呼ばれる3つの賞が有名です。
・国際アンデルセン賞
1953年にIBBY(International Board on Books for Young People=国際児童図書評議会)が創設した、世界で初めての子どもの本の国際的な賞です。
児童文学に永続的な貢献をした作家とイラストレーターに隔年で授与されます。
「小さなノーベル賞」とも言われ、日本人の受賞者もいます。
・コールデコット賞
ALSC(アメリカ図書館協会の下部組織である児童図書館協会)がアメリカ合衆国で前年に出版された最も優れた子ども向け絵本に毎年授与している賞(メダル)です。
19世紀イギリスのイラストレーター、ランドルフ・コールデコットに由来して名付けられました。
・カーネギー画家賞(旧ケイト・グリーナウェイ賞)
1956年にCILIP(英国図書館協会)によって創設された賞で、1年間にイギリスで出版された絵本のうち、特に優れたものの画家に対して贈られます。
イギリスの絵本作家ケイト・グリーナウェイにちなんで名付けられた賞ですが、2023年より賞の名称がカーネギー賞画家賞に変更されています

このなかから選べばいいのね。
でも3つの中からどうやって選べばいいのかなあ…
ここで注意すべきは、国際アンデルセン賞は、作品(絵本自体)ではなく、作家やイラストレーターの「人」に対する賞であることです。
「永続的な貢献をした」という実績の評価ですね。
それに対して、コールデコット賞とカーネギー賞はそれぞれ絵本に対して送られています。
アメリカで出版された絵本を探したいならコールデコット賞、イギリスで出版された絵本を探したいならカーネギー賞から選びましょう。

今回は、絵本の金字塔とも言われるコールデコット賞について詳しく見ていきます。
コールデコット賞の授賞基準

コールデコット賞はどのような基準で選ばれているのでしょうか。
- イラストレーションがオリジナルであること
- 芸術的な技法、ストーリーの絵画的な解釈、ストーリーとイラストの適合性など
- 子どもの読者を想定した表現で、子どもの理解力、能力、鑑賞力に敬意を払っていること
- イラストレーターがアメリカ在住であること など
これらの基準に基づいてALSCより、最優秀賞に「コールデコット賞=Caldecott Medal」が贈られます。
コールデコットメダルは、1年に1作品にのみ与えられます。

イラストが評価されてるってこと?

そうなんです!
優れた絵本は、絵を見るだけでストーリーがわかるってこと!
子どもたちは、読み聞かせを聞きながら、絵を観て絵本の世界に浸ってるから、この基準も納得です。
コールデコット賞メダル
続いて、コールデコット賞授賞作品に贈られるメダルデザインは、こちらです。
コールデコットメダル

コールデコット賞受賞作品の表紙には、このメダルシールが貼られている(もしくは印刷されている)ことが多いです。

あ、このメダルこの前読んだ本についてました!

知らないと、出版社のマークなどと勘違いする方もいるようです(笑)
私も最初は全然気づいてませんでした!
コールデコットオナー賞

毎年1作品のみに贈られるコールデコットメダルとは他に、次点の作品に贈られるコールデコットオナー賞はこちらのメダルが目印です。
コールデコットオナー賞は、毎年受賞作品数が決まってないので、その年によって作品数がバラバラです。
ただし、ここで一つ注意点が。
コールデコット賞(及びコールデコットオナー賞)受賞作品でも表紙にメダルが書いてないものもあるのです!!

受賞作品をいくつか調べてから、書店で実際にみて選ぶのがオススメです!
0~3歳おすすめコールデコット賞絵本

絵本選びに迷うことの多い、0~3歳頃の読み聞かせに最適なコールデコット受賞作品を紹介します。
まだ読んだことのない本があれば、ぜひ一度読み聞かせしてみてください。
小さいお子さんでも読み聞かせしやすい絵本は、オナー賞の方が多いです。
これから名作絵本の読み聞かせをする方は、現地で0~3歳くらいによく読み聞かせられる絵本から選ぶのがいいでしょう。
COLOR ZOO
形と動物の絵本。仕掛けがとっても楽しい♪音声絵本なら歌でも覚えられます!
作・絵:Lois Ehlert
出版社 :Harper Festival
出版年:1997年
No, David!
いたずらっ子、Davidくん自身が描いた絵本で、文章が短く読み聞かせもしやすいです。
怒ってしまうことはあっても、大好きなんだよと伝えられます。
作・絵:David Shannon
出版社 :Scholastic
出版年:1998年
Freight Train
シンプルな絵が魅力!赤ちゃんの頃から楽しめる色と機関車の絵本♪
作・絵:Donald Crews
出版社 :: Greenwillow Books
出版年:1992年
SNOW
雪を楽しみにしていた男の子のお話。簡単な表現が多く読み聞かせはしやすいです。
大人と子どもで見る世界が違うことに気づかされる、大人も優しい気持ちになれる素敵な絵本です。
作・絵:Uri Shulevitz
出版社 :Farrar Straus & Giroux
出版年:1998年
THE HAPPY DAY
動物たちが春の訪れを待ちわびながら冬を越える…ついにきた動物たちのハッピーな日のお話♪
作:Ruth Krauss
絵:Marc Simont
出版社 :HarperCollins
出版年:1989年
絵の背景がシンプルで、色使いが鮮やかな(コントラストがはっきりしている)絵本が多いです。
英語表現も簡単なものが多いので、英語に苦手意識のある親御さんでも読みやすいと思いますよ。

まとめ:名作絵本の探し方

ここまで読んでいただきありがとうございます。
名作絵本の探し方・選び方を紹介しました。
名作絵本は英語圏の方もたくさん読んでいる本です。
今回紹介したポイントを押さえて、効率よく名作絵本を選び、読み聞かせになるべく時間を使ってくださいね。

名作洋書絵本で、良質な英語表現や文化に触れさせてあげましょう!
前述のオススメのコールデコット賞絵本は、我が家で実際にたくさん読んできた本です。
まだ読んだことのない人はぜび一度見てみてください。
大人も絵をよく見て、お子さんと一緒に絵本の世界に入り込んで、親子でより楽しい読み聞かせ読み聞かせタイムを過ごしてください♪