おうち英語をしていると必ず耳にする「マザーグース」ですが、こんな疑問を抱くことはありませんか?
マザーグースとナーサリーライムの違いって?
マザーグースってそもそも何?人なの?歌なの?
「マザーグースは良いって聞くから…」と、適当にかけ流しをしていませんか?
マザーグースはとても有名ですが、「どういうものかきちんと分かってる!」という方は少ないのではないでしょうか。
おうち英語歴3年、マザーグースのかけ流しをして1年半以上の私が、おうち英語をするなら必ず知っておきたいマザーグースについてわかりやすく紹介します。
この記事を読むと、マザーグースの基本からおうち英語でマザーグースを使うメリットまで知ることができます。
マザーグースについて正しく知り、お子さんと一緒にマザーグースを楽しむことで、将来お子さんの英語力を格段にアップすることができます!
- マザーグースとは?
- アメリカやイギリスで古くから伝承されてきた童謡(ナーサリーライム)のこと
- おうち英語にマザーグースを取り入れると…
- 楽しく英語に触れられる
- 言語スキルの向上
- 文化や歴史の理解につながる
マザーグースで、おうち英語の成果アップを目指したい方はぜひ最後まで読んでくださいね。
マザーグースについてはこちらの記事も参考にしてください。
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マザーグースとは?
マザーグースとは、イギリスやアメリカで古くから伝えられてきた英語の童謡のことです。
マザーグースは、例えるなら日本の「わらべ歌」のようなものです。
マザーグースには子守歌、物語歌、数え歌などの歌が多いですが、「詩」や「物語」など言葉だけのものもあります。
種類は全部で1000以上あるといわれています。
ナーサリーライムとの違いは?
これに対し、ナーサリーライムは、新しいものを含む童謡全般を指します。
ナーサリーライム (Nursery Rhyme) は、「子供部屋(Nursery)の歌 (Rhyme)」という意味です。
子供部屋(nursery)+韻を踏む(rhyme)という言葉で成り立っています。
マザーグースの方が古く伝承されてきた伝統的な童謡という意味を持ちます。
マザーグースの由来
マザーグースという名前は、フランスの作家シャルル・ペローが1697年に出版したおとぎ話集に由来しています。
イギリス人作家ロバート・サンバーが、このおとぎ話集の中の「鵞鳥かあさんのお話」を”Mother Goose’s Tales“と訳したことに始まります。
このイギリスで人気のあった童話集には「シンデレラ」や「赤ずきん」も載っていたそうです。
この童話集が人気であったため、出版社のジョン・ニューベリーが目をつけて、1765年に「マザーグースのメロディー」という童謡集を出版しました。
この「マザーグースのメロディー」が大好評で、ここから「マザーグース」はイギリスの伝承童謡の総称として広まりました。
マザーグースをおうち英語で取り入れるメリット3つ
続いて、マザーグースをおうち英語に取り入れるメリットを紹介します。
- 楽しく英語に触れられる
- 言語スキルの向上
- 文化や歴史の理解につながる
楽しく英語に触れられる
マザーグースを歌ったり聞いたりすることで、子供たちは楽しみながら英語に親しむことができます。
さらに、手遊び歌など体を動かしながらマザーグースで遊ぶことで、英語のフレーズを記憶しやすくなりなります。
歌で覚えたフレーズは、アウトプットもしやすいので、言語習得にはとても重要です。
日本語の場合でも、歌で新しい語彙を増やしていったりしますよね。
ネイティブが母国語として英語を習得するのと同じように英語の言い回し・文法を習得することにも繫がります。
言語スキルの向上
マザーグースは、韻を踏んだリズミカルな言葉遊びが多いです。
英語独特の音の強弱(「a」や「the」など特定の単語を弱く読む等)も自然と習得できます。
そのため、マザーグースは英語の発音、アクセント、イントネーションを磨くのに役立ちます。
Hickory, dickory, dockというマザーグースの歌を例に説明します。
こちらをクリックすると、一部歌詞の内容を見るページに飛びます。
この歌では、歌詞の中で「dock 」「clock 」「 struck」という単語 がライミングになって(韻を踏んで)います。
このようにマザーグースは、英語の表現力を向上させることにも繋がります。
文化と歴史の理解につながる
マザーグースは英語圏の文化や歴史を反映しているので、異文化理解や国際感覚を育むのに役立ちます。
歴史背景の理解につながるマザーグースの歌を紹介します。
London Bridge is falling down(ロンドン橋おちた):ロンドン橋の歴史や建築に関する歌
Jack and Jill(ジャックとジル):イングランド王室の出来事を歌ったとされる歌
Baa Baa Black Sheep(メェメェ黒ヒツジさん):中世にイギリスであった羊毛税が背景にある歌
英米人は小さなころからマザーグースに触れて育っています。
マザーグースは英米人の教養の基盤であり、英語圏では「みんなが知っている共通認識」です。
映画や物語にも頻繁に引用されていて、日常会話のなかでも取り入れられることがあります。
お子さんが英語圏の方と話すとき、
友達の言ってるジョークの意味が理解できない!
会話についていけない……
なんてことにならないよう、おうち英語で必ず取り入れていきたいですね。
代表的なマザーグースの歌
続いて、代表的なマザーグースの歌を紹介します。
日本でも有名なマザーグースの歌
ますば、日本でも有名なマザーグースの歌の紹介です。
- “Twinkle Twinkle Little Star” (きらきら星)
- “Mary had a Little Lamb” (メリーさんのひつじ)
- “London Bridge is falling down” (ロンドン橋おちた)
- “ABC song” (ABCの歌)
- “Humpty Dumpty” (ハンプティ・ダンプティ)
上の4曲は、日本語翻訳された歌でも親しまれていますよね。
知育ママに大人気の【くもんのうた200えほん】にも、日本語で4曲すべて掲載されています。
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このようにマザーグースは日本でも童謡としてよく歌われているものがあります。
5つ目に紹介したハンプティダンプティは英語の教科書にも出てくるほど有名です。
英語のまま聞きなじみのある方も多いのではないでしょうか。
英米で非常に有名なマザーグースの歌
続いて、上記の歌以外で、英米で非常に有名なマザーグースの歌を紹介します。
- “Sing a Song of Sixpence” (6ペンスの歌)
- “Ring-a-Ring-o’ Roses” (バラの花輪を つくろうよ)
- “Hush little baby” (おやすみ赤ちゃん)
- “Ten Little Indians” (テン・リトル・インディアンズ)
- “Jack and Jill” (ジャックとジル)
- “Little Miss Muffet” (マフェットちゃん)
- “Lucy Locket” (ルーシーロケット)
- “Wee Willie Winkie” (ウィー・ウィリー・ウィンキー)
ほんの一部ですが、おうち英語でマザーグースを取り入れるなら、これらは非常によく耳にする歌です。
かけ流しの音源選びから、CDや絵本の購入などの際に参考にしてください。
マザーグースは怖い?
続いて、マザーグースでよく聞かれる
マザーグースって怖い?
という疑問について、解説していきます。
個人的に、怖い内容のものもあると感じます。
London Bridge is falling down(ロンドン橋おちた)を例に説明します。
London Bridge is falling down(ロンドン橋おちた):
ロンドン橋が壊れる(川に落ちる)様子が歌われているこちらの歌。
ロンドン橋は、火事などで過去に何度も橋が壊れて、再建設されたそうです。
素材を変えて作り直しても再発するため、ついに考えたのが「寝ずの見張り」をおいたという説です。
このような背景が含まれたとされています。
寝ずの見張りは、寝ずにひたすらずっとロンドン橋を見張っていなくてはいけなかったそうです。
英米で非常な代表的なマザーグースの歌で紹介した、「Sing a Song of Sixpence (6ペンスの歌)」や、「Ring-a-Ring-o’ Roses (バラの花輪を つくろうよ)」も、怖い解釈があるようです。
Ring-a-Ring-o’ Rosesは、とても明るいリズミカルな曲なのに…と驚きました。
(かなり悲惨な過去の出来事なので、ここではあえて詳細の記載は控えます)
マザーグースは過去の恐ろしい出来事が反映されていることもあります。
日本の童謡「かごめかごめ」や「はないちもんめ」にも怖い背景・歴史的要素があると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
歴史上の出来事など、歌の背景まで知るとゾッとすることもありますね……。
しかし、歴史的な背景を知ることはその国の文化の理解にもつながります。
覚えやすくて気軽に楽しめて、歴史的な出来事や文化を学ぶことがができるのはマザーグース特有のメリットです。
まとめ:マザーグースで英語力の向上と異文化理解ができる
ここまで読んでいただきありがとうございます。
マザーグースとは、イギリスやアメリカで昔から親しまれている伝統的な童謡のことです。
一方で、ナーサリーライムは新しいものも含めて童謡を指します。
おうち英語でマザーグースを取り入れると、楽しみながら英語のスキルアップと異文化理解ができます。
乳幼児期のかけ流しではマザーグースにふれて楽しく英語力を上げて、成長したらマザーグースから英米の歴史について考えることができます。
マザーグースは、奥深い学びにつながってとても素敵だと思いませんか。
今すぐ、おうち英語にマザーグースを取り入れてお子さんと一緒に楽しみましょう。